震災で起こったこと(ウェブ上にて)
Category : Webとインターネット
2011年3月11日(金)に発生した、東日本大地震により多くの方の尊い命が失われたことに、深い哀悼の意を捧げますとともに、被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。
直後から状況を把握しているうちに、実際被害にあわれた方には比べようもありませんが、私自身がいろいろな思いがあり、ブログをなかなか書けない状態にありました。
あの時、体験した価値観と、情報のあり方の変化について、そろそろと思いまして、まとめることにしました。
内容については、ウェブであった出来事なのですが、思い出すことをためらわれる方は、今回の記事については、読まずにいてください。
携帯電話よりソーシャルメディア
地震時、私はPC仕事をしていた関係で、直後、Twitterを見ていました。
続々とTLにtweetが流れ、その情報も早かったです。
一方で、夕刻にかけて、都内の安否確認すら、携帯電話でまった通じない状態が続きました。これは、翌日まで通じにくい状態でした。
確実であった安否確認は、twitterがかなり有効で、実際、Twitterですぐさま東北方面の知人の安否も確認できました。
そのほかでは、facebookで海外の方からの心配のやりとり、mixi skypeなども便利に利用されていました。
ネットワークのインフラが確保できれば、携帯電話よりは、スムーズに連絡可能という状態にありました。
WEBサービスの利用
夕刻にかけて帰宅難民の方のtweetが増え、どこにいったらいいか?をtwitterで誘導するようなやりとりもみられました。
各大学や、その他、帰宅難民の方に宿泊スペース提供を始めました。それらの情報は、ボランティアの手により確認できるようなgoogleマップ作成につながりました。
特にTwitter上での情報の勢いが強く、多くの飲食店のスペース、サービス提供や、メーカーの飲料無料提供情報など、公式アカウントでの告知があっというまにRTで拡散されていきました。
また、海外からは、Twitterやfacebook instagramを利用して、日本への祈りが続々と届いていました。
- Twitter#prayforjapan
- instagram#prayforjapan
Ustream でテレビ配信
最初はTwitterのTLはみられても、テレビで報道されてる最新情報はがみられない環境にある方も多く、tweet内容で予測することしかできていませんでした。
ある、中学生が自宅のNHKのTV放送をそのままUstreamで配信し始め、海外にいる方や、避難中の方からの視聴を集めました。
著作権的にどうなのか?といった声もありましたが、まだ、TV局側もUsream対応されてない混乱状況であり、NHK PR (@nhk_PR)さんの判断により、閲覧許可となります。
地震時にNHK放送のUST再送信を独断許可! @NHK_PRの中の人の、超かっけー判断とアクション
@tarou5391s 停電のため、テレビがご覧になれない地域があります。人命にかかわることですから、少しでも情報が届く手段があるのでしたら、活用して頂きたく存じます(ただ、これは私の独断ですので、あとで責任は取るつもりです)。
http://twitter.com/#!/NHK_PR/status/46128437441736704
翌日には、NHK,TBS等のTV局はUstream 同時配信を始めました。
RT安否確認
翌日ごろから、Twitter上では、安否確認のRTが非常に多くなりました。
@takapon_jpでは、そのフォロワー数が多いことを利用し、@takapon_jpあてに「○○さんをしりませんか?」のような内容をtweetすると、堀江さんがどんどんRTを行い、拡散して行くといった方法もありました。
実際にTwitterのおかげで安否確認できた例もありました。
一方で、こういった、震災情報が多くなり、個人の感想や、ちょっとしたつぶやきがTL上で邪魔になるので控えてほしいといった意見も見受けられました。
デマの拡散
緊急性があり、なるべく多くの方に知ってほしいとう、善意の気持ちが、一方では、発信源の確定できないデマなどの拡散につながりました。
これは、チェーンメールにまで広がり、実際1週間以上たってから、あまりネットをやらない友達複数から、私のところにまだ継続してチェーンメールが届きました。
Twitterでは、デマの拡散も早く、また、デマである確証も早く広がるので、鎮静化はすぐなのですが、ネットをあまり見ない方にとっては、その、信憑性の証明ができずにいるといった傾向にありました。
WEBエンジニアの動きの速さ
Googleの震災ページははやく、分散していた情報をいち早くまとめました。
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)
まちツイの震災対応、Twitter上にある被災地の情報を市町区村ごとに携帯電話やスマートフォンなどでも確認できるnegau.orgの立ち上げなど、多くにサービスがエンジニアたちの手ですばやく対応されました。
物資の輸送が復旧してからはアマゾンが「ほしいものリスト」を使い各被災地のリストにとどけるサービスを立ち上げました。
東日本大震災ほしいものリスト
WEBだからはやい
いますぐ現地にいけるわけでもなく、今、自分ができることを考えると、WEBは非常に取り組みやすく、早いツールです。
これまで、ハードルが高くて取り組めなかった層からも、今、ソーシャルメディアをつかったみたいというきっかけにもなったようです。
なお、思い出しながらなので、まだまだいろいろあると思いますがさらに追加していきます。